◆[院内だより12月号] 〜患者様の健康のために〜
 ◇院長より

今回はセカンドオピニオンとインフォームドコンセントについてお話しします。ここに100万円の価値のあるダイヤモンドがあるとします。これに10万円の値札がついて夜店で売っていたらあなたは買いますか?銀座の一流店でしたら200万円の値札がついていても買う人がいるでしょう。しかし、もしあなたが宝石について深い鑑識眼があれば露店であろうと一流店であろうとその価値を評価し損なうことはないでしょう。そうです、多くの素人は売り手を信用して買うので宝石の真の価値が判って買うのではありません。医療の世界でも同じことが言えます。あなたがある日突然生命にかかわるような大手術を受けることになったとしましょう。他のA医師、B病院、C大学病院と転々と相談します。あなたは沢山の知識と判断材料を得ました。・・・と思うでしょう。ところが、それは上述の宝石の買物と同じで信頼できる医師(店)捜しであって、医師の技量(宝石の真の価値)は判りません。それが判るには膨大な医学知識(鑑識力)が必要です。いくら勉強しようとたかが1週間位で宝石の鑑識眼が出来る訳でもなく、同様にどんな医師を回っても自分の病気と治療について深い理解は無理です。だって理解するには少なくとも10〜15年の経験と基礎知識の積み重ねがないと・・・。では、なぜセカンドオピニオン(他の医師にも意見を聴く)が必要なのでしょうか?残念ながら時には医師の側に誤った判断・見落としがあり・・・それを経験を積んだ他の医師が見付けるのであって、あなたに出来ることではありません。そういう意味でセカンドオピニオンは大事と思われます。
以下に私の経験したことをお話しします。17年前に私は命にかかわるような大手術を受けるはめになり・・・医学図書館に入り浸り猛勉強しました。だって「良くて2−3年の命」だなんて告知されたのですから・・・診療の度に主治医に種々の質問をぶつけました。主治医は丁寧にひとつひとつ答えて下さいました。で、最後、帰り際にこうおっしゃいました。「菅家さん、あなたは私に手術を任せて下さるのか否か、任せてもらえるなら私は私のベストをつくします。それでも巧く行かなかったらお許しください。」「大いに勉強なさったようですが、あなたは1週間分、私達は40年研究してきました。ここは信頼して任せてくださいませんか」、・・・私は即座に自分の誤りに気付き「おまかせします」と答え、以降は一切主治医の指示どおりにして今日まで来ました。何の不安・不満もありません。例え不幸な結果になったとしても同じだったと思います。「インフォームドコンセント」・・・患者が医師の言うことを「よく理解」して治療を受けることに同意します・・・大事な契約ではありますが「よく理解」に限界があります。決して「素人は黙っていろ、玄人に任せろ」というのではありませんが、その限界の先には「信頼」に行き着くしかありません。私もその「信頼」される医師になろうと努めてはいますが・・・道遠しです。何卒、向後共ご指導の程お願い申し上げます。

                               院長 菅家 元


 ◇今月の院長・副院長の休診

年末は12月29日(月)まで、年始は1月5日(月)より診療をスタートします。
12月29日(月曜日)は院長が休診となります。この日は副院長一人で診療いたします。

 ◇インフルエンザワクチン

当院は今年より練馬区指定のインフルエンザワクチン接種施設となっています。インフルエンザの流行する前、遅くとも12月中に接種されることをお勧めします。

 ◇花粉症に向けて

花粉症は症状出現前に対処することが大切です。飲み薬の予防投与は早ければ1月末から飲まれることをお勧めします。レーザー治療を希望される方は1月中旬までにお受けください。

本年1月より移転し再スタートした当院をあたたかく見守っていただきありがとうございました。来年もどうかよろしくお願い致します。新しい年を健やかにお迎えられますよう、スタッフ一同心からお祈り致しております。


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