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いよいよ春ですね。入学転職など新しい出発点に立つ方もいらっしゃることでしょう。お祝い申し上げます。さて、院内だよりも創刊一周年となりました。このところ医療に関した真面目な話が続きましたので今日は息抜きに、私の外来診療中に「視野に入ってきたこと」を書いてみます。失礼があったらお許し下さい。
皆様は新聞を読む時は紙面から20−30cmは目を離すでしょう。(これを明視の距離と言います)ところが耳鼻科医が診察の時は10-15cmくらい近づいて観察します。更に耳は手持ちの拡大ランプ、あるいは双眼鏡を用います。この「近くで拡大してみる」ということで肉眼とは別の世界が見えてきます。例えば「毛髪」です。耳の孔を見るとき、顕微鏡の視野に必ず「毛髪」が飛び込んで来ます。赤ちゃんの毛髪は時に涙・鼻水・よだれでベトベトになっていようと拡大された視野の下では「真新しい針金」のように真直ぐにキラキラ艶やかに輝いて見えます。ところが成人の・・・そう貴女のです・・・毛髪の可哀想なことといったら・・・表面を猫が爪を研いだ柱のようにガサガサで更に先の方は枝分かれして使い古したホウキのようになっていることが多いのです。焼いたり(パーマ)、染めたり、洗い過ぎが髪を痛め、毛根から自然に供給される脂を不足させこのような結果を生ずるのでしょう。女性に比べると男性はまだ少しよい状態のようです。
これは皮膚科医から聞いた話ですけれど、「爪のマネキュア」でも似たようなもので、爪にエナメル(溶剤)を塗ることにより爪の表面の細胞が痛む→ガサガサになる→隠すためにまた塗る→ますますガサつく→塗らずにはいられなくなる、の悪循環・・・。たまに塗るならば良いけれど・・・やはり自然の桜色に輝く爪が美しいな・・・と私は思うんですけど・・・。
他にも眼を近づけて診察していると拡大して入ってくるものに「マツ毛」があります。あまりひどいことを書くとお叱りを受けそうなので遠慮しますが手をかけすぎて「黒いメヤニ」がついた様になっているのがあります。ほどほどが良いですねぇ。ここでも、赤ちゃん・幼児は美しいなぁ・・・何といっても若いもの!!マッチ棒なら2−3本は乗るようなマツゲと澄んだ瞳・・・。笑っても、泣いたって、怒ったって、鼻汁まみれでも、赤ちゃんは全部可愛いですねぇ・・・私もこうだったのかなぁ・・・なんて思ったりして診察しています
平成16年 4月 院長 菅家元
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