◆[院内だより6月号] 〜患者様の健康のために〜
 ◇院長より

“院内便り”も毎回医学のお話しでは肩がこりますなぁ。今月はひとつ医学とは全然関係ない話で梅雨のうっとうしさをふっ飛ばしましょう。

私も開業三十年になりますと外来中に思わず笑ってしまうようなエピソードに沢山出会いました。思い出すままにそれのうち差し支えない話を書いてみました。

その1;割ときれいな奥様が3才位の子供の診察に見えました。診察を終えて、さて、薬をあげようと思い「体重はどの位ですか」・・「あーらイヤダ体重なぞお聞きになって恥ずかしい、52キロです」だって・・・・。

その2何を聞いても「エッ?」「何?」と耳の遠いお婆さん、大声で丁寧に診察と説明をしました・・・帰り際に一言、「先生!そんなに大声で無くともわかりますヨ」・・・憎たらしいババアめ。

その3;品の良いお婆さんに鼻紙を渡して私、「よく鼻をかんでください」・・・カルテを書きながらフト見ると口を横一文字に鼻紙を噛み締めていたのはびっくりやらおかしいやら・・・。このお婆さん他日、「舌を見せてください」という私の一言にもじもじ立ち上がり中腰のままスカートをズリ降ろそうとしたのにはあわてましたヨ。舌と下(した)を勘違い・・・。
 先日ご高齢にて大往生されました。御冥福をお祈り致します。

その4;若いオネエチャン「ね、何処が悪いの」と問うと黙って口を開けない・・・遂に私は「返事が無いのじゃ扁桃腺(返答セン)か」と思いっきりオヤジギャグをかましましたが当の本人はキョトーン。後ろの椅子に座って綿棒を鼻に入れていた人が大笑いをして、ズルズル鼻水や綿棒が膝の上までダラダラとたれ落ちておかしいやら汚いやら・・・想像してください。

その5;耳の穴を度々傷つけてくる若奥様に「外耳道(耳の穴)をそんなにホジくるな!」と申したところ「夫が耳の穴をいじるのが好きなので・・・」だってさ。コノヤロ・・勝手にシロー。

その6;似たような話はよくあって、何かのはずみにつれていた小さい子供が「先生ネ、お父さんがお母さんのお口を食べちゃうんだよ」・・・お母さん真っ赤・・・ごちそう様。

その7;診察中に私の耳もとへ看護婦がそっとささやいていわく「花束をもったスゴクきれいな女性が菅家先生(息子さんの方?)に逢いたいとみえてますが・・・」と。しばらくして看護婦が戻ってきて「息子さんは居ませんがお父さんなら居ますが・・・と申しましたら・・・お父さんではダメですとおっしゃって帰りました」という。「何だ俺じゃダメか、失礼な!」・・・でもよーく考えてみりゃそりゃダメだわな。・・・でも見るだけは見ときゃよかったなぁ。

その8;診察終わった50代とおぼしきオバサン。診察室に戻ってきて自転車の鍵が無いという。皆で手分けして散々捜した挙句「アーそうだ私、今日は歩いて来たんだ」・・・ここまではよくある話だか、その後このオバサンは靴まで間違えて帰ってしまいそれっきり・・・。

その9;最後に20年以上も昔の失敗談ですが、今想い出しても笑っちゃう話です。
 ある時中学生位の元気な坊やを診察中・・・何処を診ていたかは忘れましたが・・・少しかがみ込むような姿勢をとった瞬間、私はうっかりプーッと出してしまいました。すると間髪入れずにこの坊やが「アッ、先生屁(へ)をした!」・・・すかさず私「耳鼻科の聴力検査だよ」・・・坊や「・・・」。少し間を置いて「先生くせぇなー」・・・私「においの検査さ」・・・。我ながらこのバカバカしくも素早い言い訳の反応には今でも感心してしまいますなぁ。坊や帰り際に「やっぱりくせえなぁ」だって・・・ごめん、ごめん。この中学生の坊やは今ではお父さんになって小さい男の子を連れて来院します。昔のことは忘れているだろうなぁ。

平成16年 6月 院長 菅家元


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