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レントゲン撮影を気になさる方へ・・・・・
当院では耳・鼻・のどなどのレントゲン撮影を致します。その際、対象が妊婦・幼児ばかりでなく一般の患者さんでもレントゲン線の被爆についてとても気になさる方がいらっしゃいます。私共は撮影に際して不安があれば被爆量の安全基準についてよく説明し理解を頂いてから行うように努力しています。
※当院では主に八つ切りフィルム(大学ノート大)を用いて鼻や耳のレントゲンを1〜2枚/回撮ります。
結論から申しますと当院で行っております撮影で生ずる被爆線量に限れば全く問題はありません。
国際放射線防護委員会(I.C.R.P)の基準では「胎児への100ミリグレイ(被爆量)以下の被爆は悪影響はない」とされています。この数値は胎児が全身に被爆した場合で厳しい安全基準です。勿論成人にも充分あてはまります。☆文末参照。
さて、実際に胸のレントゲンを大陸サイズ(新聞紙半分より少し小さいサイズ)一枚撮った時に被爆する線量は約0.3ミリグレイです。鼻や耳のレントゲン一枚ですと0.08ミリグレイです。仮に100枚撮っても前者では30ミリグレイ、後者で8ミリグレイですね。更に赤ちゃんはお母さんの皮膚、筋肉、脂肪組織の奥深くに隔てられているのですからその1/100位の被爆量になり問題にならないのです。鼻や耳のレントゲン2枚撮影しても、羽田から札幌までの飛行機に乗って浴びる自然界の被爆量より少ないのですから、妊娠していても心配ありません。
むしろ私が皆様にお伝えしたいのはCT撮影についてです。通常の頭部のCT撮影での被爆量は40〜50ミリグレイです。上に述べた単純レントゲン撮影とは比較にならぬ程多くの被爆量(100倍以上)です。ところが私のみるところ・・・子供がチョイと転んで頭を打った、頭も叩かれた、軽い頭痛、めまいなどで数時間あるいは数日間〜数週間はほかの諸検査を繰り返すなどしつつ様子をみてから検査しても充分間に合うのに、念のためとか、安心料と心得てかドンドン安易に撮ってしまう。または撮ってもらいたいと押しかける傾向があるように思われます。CTでは40〜50ミリグレイ/回ですから単純に計算すれば3回/年が限度でしょう。許されるのは治療上有益性が被爆の不利益を上回る場合ということになります。CT検査は血液や尿の検査とは違うのですから医師も患者ももっと慎重に利用すべきでしょう。
☆ I.C.R.P.や被爆の疑問については日本放射線技術学会のホームページ(www.jsrt.or.jp)もご覧下さい。
追記;私、院長は体調を崩して6月から8月の三ヶ月間休診してしまいました。多くの患者さんにご迷惑をかけ、申し訳ございませんでした。9月から少しずつ診察を始めますが、「元気印」に戻るには1〜2ヶ月かかるものと思われます。宜しくお願い申し上げます。
院長 菅家 元
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