桜咲く季節、ご入学、ご就職おめでとうございます。巧くいかなかった人も落ち込まず頑張って下さい。私自身病気になって気付いたことですが、健康な時には病気で寝ている人のことを忘れてしまうんですね。同様に、見事に成功、勝利した人は、失敗、挫折をした人への心づかいを忘れないようにお願いします。
さて、この春をゆううつにするスギ花粉。新聞、テレビに多く取り上げられているので、皆さんとっくに御存知と思きや意外と知らないこともあって、治療の現場ではとまどいます。
症状について;鼻や眼の症状はほぼ100%出現しますから誰でも知っています。ところがこの100%にかくれて多くの症状が忘れられたり、別の病気と受け止められてしまいます。例えば「のどの痛み、頭痛、せき」などを風邪、扁桃炎、気管支炎ということで、抗生剤を服用する人がいます。花粉がのどや気管に飛び込んで生ずる症状です。以下に花粉症の多彩な症状を列記しましたのでチェックしてみて下さい。皆様「ある、ある。」と納得されることでしょう。
I
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鼻の症状 |
98% |
II
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眼の症状 |
94% |
III
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のどの症状 |
49% |
IV
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舌の症状 |
35% |
V
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耳の症状(耳のかゆみ、他) |
35% |
VI
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口の症状 |
33% |
VII
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気管支の症状(せき、他) |
26% |
VIII
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胃腸の症状(下痢、他) |
10% |
IX
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その他 |
| 1. 頭が重たい |
65% |
| 2. だるい |
61% |
| 3. 疲れ易い |
49% |
| 4. 頭痛 |
47% |
| 5. 身体の熱感 |
45% |
| 6. あくび多発 |
29% |
| 7. 皮膚のかゆみ |
29% |
| 8. さむけ |
26% |
| 9. めまい |
26% |
| 10. 気が滅入って生きる気力を失う |
16% |
| 11. 発熱 |
12% |
| 12. 汗をかき易い |
12% |
| 13. 胸がドキドキする |
10% |
| 14. しびれ |
2% |
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最近の薬による基本的な治療;予防的内服と症状発現時の投与の「二本柱」です。春一番(2月末〜3月初旬)の少なくも2〜3週間前から抗アレルギー剤の服用を開始、体内で高まりつつあるスギ花粉症のアレルギーを押えておきます。うまくゆくと、これだけで症状が起きませんが、沢山の花粉が飛ぶ日はやはり症状が出ますので、その時は抗ヒスタミン剤(少量のステロイドも含む)を用います。予防的内服があると最盛期の山が低くなる訳ですからコントロールがしやすくなります。更には患者さんの使用感により内服薬と外用薬を組み合わせたりします。
手術療法;レーザー治療が最近よく行われます。花粉症の流行する1〜2ヶ月前に鼻内の粘膜にレーザーをあてます。わかり易く申せば、・・・「レーザー火傷を起こす。」と言えましょうか。火傷した粘膜は変化して、花粉がやって来ても「知らんぷり。」・・・すなわち症状が起きにくくなります。この手術の利点は、施術が割りと安全に短い時間(10〜15分)。苦痛も少ない。結果が良い(8割の満足がある)。一方、手術によってアレルギー体質が変わる訳ではなく、処置された粘膜も一年後位には再生してきますので、生活環境が変わらないと、効果が一年位しか持続しません。しかし、「薬を飲むよりまし。」「妊娠したので。」とか、なかなか人気があります。
花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎で、症状の持続も短期であり、通年型に比べれば対処は楽です。めげずに来年は対策を上手に早めにとり、快適な春を過ごしましょう。
院長 菅家 元 |