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おしゃぶりと歯並び について
今年の五月頃でしたか、新聞を読んでいたら「おしゃぶりを長期間使ったことにより、我が子の歯並びが悪くなってしまった。これは販売元の使用説明書に長期間使用の弊害についての警告がなかったためであるから、製造物責任法に基き損害賠償せよ。」と訴えを起こした記事が載っていました。
この話題は昔から世間ではよく言われていることで、私の母親なぞは「おしゃぶりは絶対に良くない。しょっちゅう使う子は出っ歯になる。」と信じておりました。現代風に例を挙げれば、さんま や ロナウジーニョのような歯並びになるという訳です。(さんまさん、ロナウジーニョさん、すみません。)
で、私個人としては自分の子供に使ったことはないのですが、医院の診察室で逢う赤ちゃんがくわえているのはよく見かけます。
私は開業して40年になりますが、昔いつもおしゃぶりをくわえていた赤ちゃんが、今は赤ちゃんを抱いて来院します。でも、特にひどい歯並びになっているとも思いませんねえ。すなわち、私自身の実地体験では、おしゃぶりの使用が重大な悪影響をおよぼすとは思えませんが、何事も度を過ぎて行えば...例えば3〜4才になってもしゃぶっていたら歯並びや顎の形成に悪影響が出るかもしれません。ズバリ申しますと「顔の造作は親に似る。」が正解でしょう。診察台の子供と後に立つお母さんが似た顔...アタリマエ...が結論です。
その後この問題がどうなるかは注意していましたところ、「乳歯が生えそろう2才くらいまでの使用なら差し支えないだろう。」という見解が落ち着きどころのようです。
この話題を通じて私はちょっと気になることがありました。それは、おしゃぶりを使う理由に、お母さん達の多くが「泣き騒ぐ時に与えるとすぐ泣き止む」とか、「眠らせるのに使うと便利」を挙げた点です。この理由には母親の都合も混じっている印象でイヤでしたね。おしゃぶりがなくとも静かにさせることも、眠らせることも出来なくはないのですからね。
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