]


 ◆[院内だより3月号] 〜患者様の健康のために〜
 ◇院長より


 春になると当院の外来でも、○○高校や○○大学に合格したという話題がでます。努力が報いられおめでとうございます。報告を受ける私も嬉しいです。でも、失敗した人もいるはずで、そういう人に対しての思いやりも忘れないで下さいね。うまくいかなかったとひどく落ち込む人がいるのは残念でなりません。
 まあ、以下に述べる一文が「受験失敗の癒しと励まし」になれば良いですね。
 私事ですが、私は三十年余前から週三日、朝7〜8時近所の小学校で子供達とサッカーをしています。その間、沢山の教訓を得ました。最も深く感じたのは、各個人には多彩の「素質」があり、単一の物差では測れぬということです。
 早朝から眠い目をこすってやって来る子供達がサッカーを続けているのは楽しいから、好きだからやっているのですが、(親の強制は永続きしません。)皆が同じ練習を続けて、3〜5年と教えても、巧くならぬ子供は全く巧くなりません。巧くなる子供はぐんぐん上達します。私達のサッカークラブは「サッカーを楽しむ」のが目的ですから上手にならなくてもちっともかまいません。この「上達しない子供達」を見ていますとサッカーとは別の面で得意技を沢山見せてくれます。例えば、テレビゲーム速い、数学が好き、天体観測、音楽が好き、あるいは下級生に優しい、ひょうきん、・・・サッカーでは一歩譲るにしてもなかなか素晴らしい子供達なんです。
 私と30年前にサッカーをした子供達は現在は40歳も半ば過ぎですが、立派な社会人となり、会社員、先生、自由業、そば屋さん、畳屋さん、造園業などなど、社会に貢献しています。それぞれ個性をのばして頑張っています。サッカーが上手、下手だったことなど何の関係もありません。同様に「受験クイズ」を失敗したからって、そう「おおごと」じゃあありません。
 生まれた子供がハイハイする頃から音楽を教え込んでも「そこそこ」まではいくでしょう?しかしモーツァルトにはなるでしょうか?ゴルフだったら?中学生くらいでシングルになるでしょうが、タイガーウッズにはなりはしません。数学では?数学の先生くらいにはなるでしょうがアインシュタインにはなりませんよ。
 福○あ○ちゃんは3歳から卓球一筋。たしかに上手いが、たかだかあんなものでしょう。中学生にも負けてる。中国へ行けばあのレベルはウヨウヨいます。これはどういう意味かというと誰でも努力すれば、「そこそこ」はいくが、その先は努力ではどうにもならぬ世界があるのです。そして多くの人は「そこそこ組」です。
 ですから、「お受験クイズ」ができなかったからとて、どうってことありません。それに興味がなく、したがってやらなかった・・・よい成績が出る訳ないじゃない。それより、あなたの「人の気持ちをそらさぬ語り口」はセールスやれば成功するかもしれません。植物を育てるのが好きなら農業はどうですか。
 誰でも 持っていて他の人にない優れた素質を生かして人生勝負・・・そうそう「運」と二人三脚でね・・・がコツですねえ。
 「お受験クイズ」の小失敗なんて些細なこと。「お母さん、自分の子供にあまりハッパをかけないで下さい。あなたとお父さんの子ですよ・・・アインシュタインになる訳ないでしょう。競走馬を農耕馬に、あるいはその逆に育てようとしてはだめです。子供達は自分で自分の道を開拓します。

院 長




▲ページの先頭に戻る

---------- Copyright 2004-2008, KANKE E.N.T. CLINIC ----------