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 ◆[院内だより1月号] 〜患者様の健康のために〜
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 ◇院長より

「手洗い」「うがい」はインフルエンザの予防に有効か

 院内だより新年号では「病気」の話題を取り上げないのですが恒例ですが、折から新型インフルエンザが騒がしいのでこの話題を選んでみました。
 インフルエンザの予防・治療にはワクチンと薬(タミフルなど)があることは周知のことです。その他にマスク、うがい、手洗いが広く勧められています。でも、私はかねがねマスクの有用性は?と思っていますが、それはさておき手洗いやうがいがインフルエンザの予防・治療に役立つのかと少々疑っておりました。何故ならインフルエンザはほんの少時間患者の傍らに座る、同室する、衣服に触れる位でうつる強力感染力があるのですから帰宅してから手洗い、うがいすることがさほど有効な対処法とは思えませんでした。そこで、この二つの行為の有効性について調べてみました。以下はその報告です。

◎手洗い(※1)「医療現場での手洗いのガイドライン」によれば、流水で・・・手のひら→手の甲→指先親指指間→手首の順で洗い、しっかり乾かす。(石けんは汚染物質の除去には有効でもばい菌除去の効率は少ない)わずか15秒間の洗浄で皮膚の細菌数は1/100〜1/1000に減る、と言われています。医師、看護士は患者から患者への処置の前後に手洗いを行い効果をあげています。上記アンダーラインの所をよく洗うのがコツです。
まとめ:手洗いは手指の減菌に効果がある。即ち感染拡大を抑制する。

◎うがい 我国では、うがいは昔から風邪予防に行われてきました。実際、私達は習慣的にうがいをします。しかし、うがいは果たして予防効果のある行為でしょうか。私自身は密かに「おまじない」効果ぐらいあるんじゃないかと思っておりました。うがいの効果についてしっかり調べた研究、Am J Prev Med,2005を紹介した記事がありました(※2)。要約すると、ボランティアを募り、それを@水道水でうがい群 Aヨード水(イソジン)でうがい群 Bうがいしない群の3群に分け、のど風邪にかかる率(上気道炎累積罹患率)を比較しました。60日間の経過観察の結果・・・@群はB群より36%風邪にかかりませんでした。A群はB群と差がありませんでした。即ち「水でうがい」効果あり、「ヨード水」は「何もしない」と同じでした。
効果的なうがい方法として下記手順を勧めています。

  • 先ず食べかす、有機物を除く目的で水道水を口に含んで強くうがいする。
  • 次いで上を向いてのどの奥まで水道水が届くように15秒間うがいする。
  • 同様に、のどの奥まで充分15秒間うがいする。
  • 以上計3回のうがいを1セットとして、1日3セット行う。
    まとめ:うがいは上気道炎累積罹患率を減少させる。水うがいは有効である。イソジンでのうがいは効果が少ない。
    探してみると似たような論文は他にも散見し、結果は手洗い、うがい、いずれも効果を認めております。私も自信を持って患者さんにお勧めすることができます。

    ※1;井ノ口美香子先生(慶応義塾大学保健管理センター)※2;徳村光昭先生(慶応義塾大学保健管理センター)らが慶応義塾大学医学部新聞(2009年11月および12月号)に書かれた記事も参考紹介させていただきました。

    院長



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