よくある質問

◆子供に増加滲出性中耳炎
子どもの滲出(しんしゅつ)性中耳炎が増えている。最近の調査では、幼児の5人に1人が患者という報告もあり、さらに低年齢化しているという。発熱や痛みのない比較的軽度の中耳炎で、まわりの家族も気がつかないことが多い。しかし耳の中に液がたまるために聴力の低下につながりやすく、日常生活への影響は少なくないと専門医の多くは指摘する。適切な治療を受ければ、夏のプールもOKという医師も増えており、まず家族による早期発見を、と呼びかけている。
「痛くもかゆくもないから、なかなか見つからないんですよ。ただ唯一の手掛かりは難聴」というのは菅家元(はじめ)耳鼻咽喉(いんこう)先生。

◆熱・痛みなく 見逃しがち
滲出性中耳炎は、鼓膜内側の中耳部分に液体がたまる病気。子どもの場合、特に粘っこい液がたまることが多く、グルーイヤー(にかわの耳)と呼ばれることもある。急性中耳炎と違って、発熱や耳の痛みを伴うことはほとんどない。ただたまった液が鼓膜の振動をじゃまするために、どうしても聴力が落ちやすい。

国立小児病院耳鼻咽喉科の川城信子医長によると、難聴を訴えてくる子どもの約8割がこの病気。親が病院に連れてくるきっかけは、テレビの音を大きくする、「エッ、エッ」という聞き返しが増えた、離れたところから呼ぶと返事がない、なんとなく耳を触ることが多い、などだ。
小学生くらいだと、自分から症状を訴えることもある。耳鳴りや「耳がふさがった感じがする」「耳の中でなんとなく音がする」とかいったら要注意。

◆「信号」は聴力の低下
難聴の程度は軽度から中程度が多く、3歳児検診では見逃すことも多い。最近では、鼓膜に強制的に音波を当ててはね返りを調べる測定器で、検査の確度も向上しているが、普及はまだまだだ。

一般に発病のピークは4-6歳と言われている。8年ほど前から保育園児の検診をしている東京都保谷市の開業医、兼子順男さんの調査では、約2割の子どもに見つかったが、「気がついていた親は1人もいなかった」。しかし兼子さんがここ10年間ほど、約3万人の子どもを調べたところ、0-2歳児の半数以上が患者で、年齢が下がるほど有病率は高いという結果も出ている。

逆に小学校高学年になると自然治癒などで急に減るのも特徴。このため「あわてて鼓膜切開などの治療はいらないのでは」という意見もあるが、「たとえ軽度の難聴であっても子どもの発育への影響は大きい」と主張する専門医は多い。また数は少ないが、放置して悪性の慢性中耳炎などへ進む例もある。

「鼓膜を切開して液を抜くと、すぐに聴力は回復します。まるで性格が変わったように明るい表情になりますよ。『こんな明るい活発な子だったの』と驚くお母さんも多いですね」と川城さん。しかし半数近い子どもが再発する。このため通気療法など根気強い治療が必要だ。

再発を繰り返し、何度も鼓膜切開をする子どもに対しては、鼓膜に換気のためのテフロンやシリコン製のチューブを挿入する治療法も普及してきている。缶ジュースに2個の穴をあけると飲みやすくなるのと同じで、耳管から鼻の奥に液を出しやすくなる。

原因についてはアレルギーなどの説もあるが、今のところ細菌感染によるものという意見が有力。兼子さんの調査でも鼻炎や副鼻くう炎などの炎症を起こしている子どもがほとんど。またかぜをひいたときに起こした急性中耳炎の不完全な治療が滲出性中耳炎につながることも少なくない。このため川城さんは、再発防止策として、うがいとまめに鼻をかむことを勧める。鼻かみは片方ずつ長く押し出すようにかむのがコツ。

◆治療中でも プールはOK
数年ほど前までは、中耳炎といえば水泳禁止という医師が多かった。しかし滲出性中耳炎ではチューブ治療中を除けば、ほとんどは鼓膜に穴はあいていない。このため最近では、治療を続けながらの水泳を許可する医師が増えてきている。

東京都板橋区医師会は、中耳炎が起きやすい11月から4月にかけて、約7千人の子どもを対象にして、水泳と滲出性中耳炎の関係を調べた。その結果、水泳教室に通うグループとそうでないものに患者の割合の差はなかった。

菅家先生は、患者を実際に泳がせても症状には影響しないことを学会で報告した。チューブを入れた子でも、耳栓と水泳帽の条件を守れば許可している。ただ耳栓はシリコン製などで耳の穴にあわせて形が変わるもの、帽子は両方の耳がしっかり隠せるタイプがよい。「水泳で中耳炎になる、というのは迷信みたいなものです」と話している。

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