よくある質問

 花粉症で代表されるアレルギー性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを起こしますが、これを「アレルギー性鼻炎の三徴」と申します。ところでこれとよく似た症状を示す「血管運動性鼻炎」という病名を耳にしたことがありますか?

 「血管運動性鼻炎」は「アレルギー性鼻炎」と同じような「三徴」を生じますがアレルギー検査をしても特定のアレルギー抗体(アレルギーの原因物質に対する抗体)が見つからず血液・鼻汁にもアレルギー反応が出ません。「血管運動性鼻炎」は周囲の環境に鼻粘膜の局所自律神経(無意識に作用する神経)が過敏に反応して症状が生ずると考えられています。

 以下に「血管運動性鼻炎」の症状を述べますので「アレルギー性鼻炎」との微妙な違いを汲み採ってください。今まで「アレルギー性鼻炎」持ちと信じていた方が実は「血管運動性鼻炎」であるかもしれませんよ。もしそうなら「アレルギー性鼻炎」より対処し易い病気です。「血管運動性鼻炎」は周囲の環境の変化・・・主として冷・暖の変化が引き金となって発症することが多いのです。例えば朝暖かい布団から抜け出た直後からくしゃみ・鼻水などの症状がしばらく続き、食事を終え出勤・登校の頃になると・・・すなわち周囲の温度に慣れてくると症状が治まってくる。逆に夜布団に入って暖まってくると鼻づまりなどの症状がしばらく続く。 暖かい居間からヒンヤリとした台所へ移るとくしゃみが出たり、暑い戸外から冷房の効いた室内に入ると「さわやか」に感ずるよりむしろ鼻がズルズルと不調になる。

 以上から「温度アレルギー」と称したら理解がゆくと思います。しかしここで大事なポイントは原因・引き金が花粉やハウスダスト・猫の毛といった「アレルギー原因物質」ではないということです。「環境の変化」が原因として鼻粘膜の自律神経に作用している点です。またしばらくすると治まる点も特徴的です。「アレルギー性鼻炎」なら原因物質が浮遊している限り症状は続きます。同様のことは「ぜんそく」がアレルギーのみが引き金ではなく、心因性ストレス、気候、低気圧などで発症するのをみれば理解できるでしょう。

 私たちの身体は自分の意思で動く部分と自律神経によって無意識に動いている部分があります。前者は歩く、投げる等・・・後者は心臓や腸の動き、血圧、汗をかくなどです。くしゃみ・鼻水・鼻づまりは勿論後者です。

 自律神経は周囲の環境を強く受けます。驚く・・・ドキドキする。暑い・・・汗がでる、旅行に行く・・・便秘する、などよく経験することです。「アレルギー性鼻炎」はアレルギー抗原に遭遇すれば必ず発症します。一方、「血管運動性鼻炎」は必ずしも発症せず、環境の改善や慣れで克服することが可能です。
 疑わしい例ではアレルギー検査を受けられようお勧めします。

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