◎ 「めまい」は「大事件」として受け取られる割には結果的には多くの場合さしたることなく症状は消失し、またその原因の追求がウヤムヤになり易い。
ポイント;大騒ぎ・多くは直ちに重大な結果にならぬ・症状が治れば「マ、イイカ」
◎ 「めまい」にはグルグル回る「回転性めまい」とフラフラする「動揺性めまい」がある。前者は急性・激しい症状が多い(末梢性)。後者は軽い症状で慢性に経過する(中枢性や心因性)
◎ 「回転性めまい」はあまり心配ない。症状のひどさに驚きあわてないこと。「動揺性めまい」は問題あることが多く軽い症状でもきちんと経過をみる。
☆ どちらのタイプであろうと「頭痛」を伴ったら症状の軽い、重いにかかわらず慎重に対応して、決して楽観視してはならぬ。
◎ めまいはまず耳鼻科に来て原因精査を行うことが、治療の近道でもあり経済的にもプラスである。
当院の「めまい外来」を訪れる患者さんの90%いや95%は直ちに生命の危機に結びつく例はまずないのです・・・乱暴な表現をすれば患者さんの「あー遂に頭(脳)に来たか」なんて「思い込み」は、まず「はずれ」なのです。そうです、重大な結末に終わる事はマレなのです。でも逆に言うとこれが「落とし穴」でもあるのですね。万一を考えて原因について急ぐことはありませんがキチント決着をつける事が大事です。