よくある質問

 扁桃は、口蓋扁桃、舌根扁桃、耳管扁桃が両側に、咽頭扁桃(アデノイド)が中央に、計7つありますが、一般には口蓋扁桃を指し、口を開けると、のどの突き当たり両側に盛り上がった高まりを指します。扁桃は「マンションの入り口にいるガードマン」の様に身体の入口にあって、侵入する怪しいヤツ・・・ばい菌、ウイルスを防ぎ、緊急時の通報・・・身体の対抗態勢、免疫などの手配などの大切な仕事をしています。

 まだ不明な点もありますが、扁桃の存在の重要性が判明してくるにつれ昔のように「無用のもの」という扱いではなくなりました。ほんの30年前には「風邪を引きにくくする」と称し、更には「頭を良くする」とか「おねしょに効く」とか怪しげな理由で安易に摘出されていました。現在30~40才代の成人の方、自分が子供の頃と比べてごらんなさい。近年の子供たちの間で扁桃手術が極端に減っていることに気付かれるでしょう。扁桃は大切な器官なのです。

 では、扁桃の手術はどんな基準で行われるのでしょうか?
 それは「扁桃の態度」と申しましょうか・・・扁桃の存在が本人をどれだけ困らせているか、にあります。扁桃のプラスとマイナスのバランスを見極めて手術が行われることになります。
 ひとつは扁桃の大きさによる機械的な障害です。呼吸、嚥下の妨げになります。でも対象症例は多くありません。むしろ機能的障害を理由とする手術が多く、高熱を伴う咽頭痛の反復、熱性けいれん、学校、会社を休むほどの強い全身症状の悪化など、更には中耳炎の反復、腎障害、皮膚、骨疾病の改善を目指して手術に至る場合もあります。

 扁桃が些細なきっかけで発熱を招くのでは困ります。例えれば怪しい人に反応するガードマンなら頼もしいけど、ゴキブリが出たくらいで大騒ぎするようでは困ります。
 最も多い手術適応は「すぐ発熱に至る扁桃炎(1年に3~4回以上)」で、学校や会社を3~4日間休まざるをえない様に全身状態の悪化が顕著な症例を対象に手術を考慮する・・・というおおよその基準があります。

 以上の説明でお判りのように手術を決めるのには充分な経過観察が必要であり慎重さが必要です。
 おわりに・・・以前は局所麻酔、外来手術でしたが、現在は必ず入院して全身麻酔下に行うのが普通となっております。

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